2022/3/21
歩道脇でよく見かけるオレンジ色の花
ポピーだと思っていたらナガミヒナゲシという植物でした。
地中海地方原産のケシ科の一年草で
淡いオレンジ色が可憐な印象の花です。
道路脇のような場所でも増えていくほど繁殖力が強く
花の後に出来た実の中には、約1,500個程の種が入っているそうです。
1株に約100個程の実が出来るらしいので
15万個以上の種が出来る計算です。
ちょうど梅雨時に種がこぼれ落ちるので
車のタイヤや人の靴底にくっついて運ばれていくため
道路脇で発芽して、花を咲かせているようです。
そんな繁殖力の強さに加えて、問題なのは毒性成分があること。
この毒性は、他の植物の生育を阻害する性質があるのと
植物が害虫や動物から身を守るための毒なのですが
アルカロイド性という有害物質が含まれていて
素手で茎を触ると、手がかぶれるそうです。
つまり他の植物を枯らし、人の手にも危険というわけです。
全国の自治体で「生態系等に大きな影響を与える外来植物」とされ
注意を呼び掛けているとのこと。
綺麗だからとむやみに触れないのですね。
生き残るために身に着けていったであろう毒性も
そんなものは無くても
安心して花を咲かせていけることを知ったら
この花の毒性が薄れていくでしょうか。
どうでしょうか、ナガミヒナゲシさん。
人はあなたに「なぐさめ、癒し」という花言葉を付けましたよ。